dadalizerの読書感想文

読んだ本の感想(誤謬アリ)を綴るブログ。オナニープレイ。

年明けに読んだものまとめ

久々に更新。
本だけだと取りこぼしが出そうだなぁ、ということで折に触れて漫画とかコミック類についても少し書いていくことにしる。
しかし読書感想をまともに書いていくには労力がかかりすぎるので、散漫にテキトーに書いていくスタイルにしようと思いましたまる。

ツルゲーネフの「はつ恋」
これ読んだのが2ヶ月くらい前で、たまたま売店で売っていたのを衝動買いしたんですけど、青空文庫パブリックドメインになってやんの。ま、短編ならともかく薄い文庫とはいえこの量をモニターで読むのは辛いのでいいんですけど、ちょっとショックではありました。
内容はあんまり覚えていない(爆)。というか引っ越した先に年上のお姉さんがいて恋をするという話なので、話そのものよりもそれこそ文学的表現や情緒といったものを愛でる小説だとは思う。とはいえ思春期特有の痛みや、ツルゲーネフの父親に対する、ある種の従属的な側面とかが垣間見えるようで面白くはあります。
あと130pの青春に対する叫びはきます。

次に読んだのが「ファンダム・レボリューション」。
読んで字のごとくファンダムというものの在り方や、それとビジネスの関係などが過去のいくつかの例などを参考に引き合いに出されていてかなり面白い。
個人的には「初音ミクマイリー・サイラスみたいに酔っ払ったりしないから」という向こうのティーンネイジャーのシビアな意見が爆笑ポイントでした。
「いや、それは違うだろ」という部分もなくもない、というか自分の考えるオタク論的なものと違う部分があったり(そもそもオタクとファンダムが似て非なるものなのでしょうが)もするんですが、全体的にはファン心理やファンダムという行動とファン・オブジェクトの在り方なんかはすごい得心のいくものになっている。
ファンでなくなる、という部分まで含めて論じているのはなかなか潔い。

で、昨日読み終わった「EDEN」っていう漫画雑誌・・・雑誌っていうか単行本なんだけど、いろんな作家の描き下ろし漫画が集まったものなんですが、それの創刊号をひろゆき(ちがう)目当てで買いました。
ショウジはいつものショウジだったんですけど、個人的にはトウテムポール氏の「サヨナラせんぷうき」が結構良かったかな。青春のノスタルジーとしての扇風機の使い方とか。生まれも育ちも東京の自分にはあまり共感できないけど。
他には石川チカ氏の「メトロ出張版」が内容はともかく目の付け所が面白いなーと思ったり、ニコ・ニコルソン氏の「女教師サタディ」がトワイライト・ゾーンみたいなギャグで面白かった。
内容そのものが一番良かったのは朝陽昇氏の「白雪姫が微笑うたび」かなぁ。話の構成が上手いなーと。一番最初のページを二回目に読むと「あぁ…」ってなりますしねー。演技の質が感情的な回想に合わせて盛り上がっていく演出とか、「そこのみにて光輝く」の音楽演出と似ている。
この絵柄どっかで見た気がするんですが、何かのアンソロジーに書いてたりするかな。